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特徴ある教育システム
OJE法についての紹介

OJE演習のねらい

工学は知識教育が主とされてきたとしても過言ではないでしょう。社会の変化に伴い,大学には知識教育だけではなく,創造性や問題設定・解決力,リーダー シップ力育成といった教育が要求されつつあります。工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻では,研究開発からビジネス展開に至る専門的能力の修得のた め,講義のみに留まるのではなく,知識と経験を蓄積し強い判断力・決断力を育成するOJE(On the Job Education)による実践的教育(※)に取り組んでいます。

一般にOJT (On the Job Training)とは,仕事を通して上司とスタッフが1対1で指導する手法です。指導方式など,このOJTの良い部分をOJEでは大学院生の教育に活か しています。与えられた課題に対して少人数によるグループで,問題点把握・解決手法の提案を経てそれを実行し,単なる訓練では無く,目的意識・技術融合やそのマネジメントを教育するものです。その点においてOJTやPBL(Project Based Learning)とは異にしています。

(※)当専攻のOJE方式による実践型演習の取り組みは,日本工学教育協会より業績賞を受賞しています(2008年8月).

OJE科目の一つである「ビジネスエンジニアリング(BE)研究」についてはこちら→

OJE方式

研究・プロジェクトに関連した実践的能力を仕事を介して学びます。企画,立案から問題解決まで自己完結を行う教育体系として,次の3つの柱に基づいています。

  • ○課題設定,問題点分析・調査
    自ら積極的に現場調査や,企業訪問,工場見学等を行い,企画力・問題分析能力を養います。
  • ○チームネットワーク構成力
    少人数グループで期間内での討論や役割分担を通じて,リーダーとしての素養を育成します。
  • ○発表・コミュニケーション能力
    発表・評価を介して,自己分析力や質問力,論理的な判断力と表現力の向上を目指します。

大阪大学出版会「うまくやれる工学のアクティブラーニング OJE」を発売

アクティブラーニングによる人材教育でお困りの方、いらっしゃいませんか?
ビジネスエンジニアリング専攻の独自のOJE法を通じて、長年にわたり培われた アクティブラーニングをうまくやるコツが、遂に一冊の書籍として出版されました。大学、企業を問わず、人材教育に携わる方、お困りの方、必見です。

○大阪大学工学研究科ビジネスエンジアリング専攻,
神戸大学教授 米谷 淳 編著
A5判 240ページ 並製
定価1800円+税

○アクティブラーニングを「うまくやる」には、「うまくやれない」ことを見守る秘訣があった!
しっかり立って遠くを見据える人材、変化に対応できる柔軟で強い人材を育てるために、専攻の取組みとして設立以来、専門知識をビジネスにつなぐ自律的な学修をさせる「工学教育」に取り組んできました。研究も教育も両立する、 アクティブラーニングを、長く、うまくやるコツ「OJE法」を教えます。

○購入はこちら